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サロン


         いのちを支えるスープ


                  税経管理第9部 大場 宏美


 何年か前、テレビを見ていて強烈に印象に残った人物がいます。そ

の人は、料理研究科の辰巳芳子さんと言いますが、「人が生を受け、

いのちを全うするまで、特に終りを安らかにゆかしめる一助となるの

は、おつゆ物とスープであると確信している」とおしゃっていて「スー

プの会」の主宰者で、何冊かの本も出しています。

 私は、その言葉に共鳴を受けて早速本を取り寄せ、たびたび作るよ

うになりました。今回は最も基本的で我が家でも好評の"ポタージュ・

ボン・ファム"を紹介します。


■ 材 料  

  じゃがいも500g、玉ねぎ150g、人参180g、セロリの茎180g、

  オリーブ油大さじ3、鶏のブイヨン(または水)6〜8カップ、ローリエ

  1枚、牛乳1〜2カップ、塩小さじ2


■ 作り方  

1.じゃがいもは1p程のいちょう切りにし、水に浸す。(10分以内)

  玉ねぎは薄切り、人参は5o、セロリは3o幅の小口切り。

2.油の半量を鍋に入れて、火にかけ、まず玉ねぎだけを七分どおり

  火が通るまで蒸し炒めする。残りの野菜を加え、ローリエも加え

  て残りの油を補いながら、七分どおり火を通す。

3.2に野菜類より少し上までくる分量のブイヨンを注ぎ入れ、半量の

  塩を加えて、やわらかくなるまで煮る。

4.火を止め、3の温度が下がったら、ローリエを除き、ミキサーにか

  ける。その後裏ごせば羽二重のようななめらかさになる。

5.4を鍋に移し、残りのブイヨンを入れ、火にかける。牛乳で濃度を

  調節し塩で味を調える。  

    ※浮き実はブイヨンで温めた絹ごし豆腐


 丁寧に工夫を凝らして作られたスープや汁物は健康な人はもちろん、

離乳食や小さな子供、消化する力の弱まった人のいのちをはぐくむ食

べ物として滋養があります。家族に食欲のない方がいる時などは、是

非作ってみてください。






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