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情報通信

      Windows10へのアップグレード

                      税経管理第7部 部長 細美


 Windows10の無償アップグレードが始まり、アップグレードを勧める画面が表示

されることが多くなっています。中には、知らないうちにアップグレードが始ま

ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 そんなWindows10への無償アップグレードも期限がせまっています。

 無償でアップグレードできるのは、2016年7月29日までです。それまでにアッ

プグレードするべきかどうか、迷っている方も多いのではないかと思います。

Windows10へアップグレードした場合のメリットとデメリットをまとめてみまし

た。


1.Windows10にした場合の主なメリット

(1)セキュリティーの強化

 Windows10では、最新のテクノロジーでのセキュリティー面が強化されています。

ログイン認証として、顔認証や指紋認証もサポートされているようです。

 ただしそれらを利用するためには、別途デバイスが必要となります

(2)スタートボタンの復活

 Windows8で廃止されて使いにくくなったと言われる、スタートボタンが復活し

ていて、プログラムの起動やシャットダウンなどがスムーズに行えるようになり

ます。

(3)アクションセンターの追加

 セキュリティーなどの通知の履歴の表示ができるようになりました。また、

Wi-Fiのオンオフなどの確認や変更も簡単にできるようになります。

(4)マルチデスクトップ機能

 1台のパソコンで複数のデスクトップ画面を作成して、利用できるようになり

ました。まったく別の作業を同時に行うような場合、それぞれの作業に必要なソ

フトを立ち上げておいて、デスクトップを切り替えることにより別の作業に移る

ことができます。

(5)その他

 他にも起動やスリープからの復帰が早いことや、Wi-Fi自動接続機能などもある

ようです。


2.Windows10にした場合の主なデメリット

(1)ソフトやドライバが使えなくなる可能性がある

 アップグレードすることにより、今まで使っていたソフトウエアが使えなくな

ったり動きがおかしくなったりする可能性があります。また、ドライバが対応し

ていない場合、周辺機器が使えなくなる可能性もあります。

 この問題が現在考えられる最も大きな問題と思われます。特に重要なアプリが

動かなくなったような場合、元のOSに戻す必要も出てきます。

 Windows10にアップグレードする前に、現在使用中のソフトや周辺機器のドライ

バが対応しているかどうか、確認が必要です。

 当社で開発しております「まるごと経理部」はWindows10でもお使い頂けます。

(2)DVDが再生できない

 Windows10にはDVDの再生機能が標準では付属されていません。ただし「Windows

DVD プレーヤー」を利用すれば再生はできるようになります。

 Windows7、8、8.1からアップグレードした場合には、Windows Updateから無料

で入手することができます。

 クリーンインストールしたような場合は、有償で購入する必要があります。

(3)サイバーガジェットが使えない

 Windows7で利用することができた、時計や天気予報などのサイバーガジェット

が使えなくなります。


3.Windows10にアップグレードするべきかどうか

 OSをアップグレードするかどうかの判断は、環境によって違ってきます。

 特に、アップグレードにより現在使用している重要なアプリが動作しなくなる

ような場合は、アップグレードは控えた方がいいでしょう。

 現在ご使用のアプリが全て対応しているような場合で、Windows10の新機能が使

いたい場合には、無償でアップグレードできるうちに、やっておくのが良いでし

ょう。

 OSのサポート期間が終了すると最終的には、変更が必要になってきます。しか

しWindows7は2020年1月14日、Windows8.1は2023年1月10日までサポート期

間がありますので、まだ期間的に余裕があります。

 Windows10にアップグレードした場合のメリットとデメリットは上にあげた以

外にも考えられます。それぞれの環境でのメリットとデメリットを確認の上、検討

をされることを、おすすめします。



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