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情報通信
コンピュータウイルスの基礎知識
パッケージソフト部SE 石田
2009年10月、Microsoft社から新しいOS「Windows7」が発売されます。
購入を予定している方も多いかと思います。
以前よりこのようなOSの過渡期にはコンピュータウイルス(以下ウイルス)
が流行する傾向があることが指摘されています。
そこで、改めてコンピュータウイルスについての基礎知識を再確認してみた
いと思います。
コンピュータウイルスとは?
コンピュータウイルスは、悪意をもったプログラムです。
感染すると、コンピュータのデータが破壊されたり削除されたりすること
や、メールやプログラムを介して他者に公開されたりすることもあります。
また、ウイルスという呼称からもわかる通り、増殖するための仕組みを
持っています。
これは、自分のコンピュータが感染することにより、他の誰かのコンピュ
ータに感染させてしまうこともあるということです。
ウイルスの感染経路
一般的なウイルスの感染経路は以下の通り
・サイトからのダウンロードやホームページの閲覧
・メール
・外部記憶メディア(USBメモリー等)
以上の3経路が感染経路の大部分を占めています。
ウイルスに感染しないための予防策
・ウイルス対策ソフト
なるべく最新のバージョンを使い、ウイルス定義ファイルも最新のも
のに更新するようにしましょう。
ウイルス対策ソフトに搭載されている機能は、なるべく全て使うよう
にしましょう。
定期的にコンピュータ全体を検査することも大切です。
・コンピュータを常に最新の状態にしておく
コンピュータのセキュリティホールを利用して侵入するウイルスが
確認されています。
セキュリティホールの解消には、コンピュータを最新の状態に保つ事
が大切です。
OSのアップデート機能などをこまめに利用してください。
・メールの添付ファイル
メールに添付されて来たファイルは、開く前にウイルス検査を行い
ましょう。
メールの送受信の形式をテキスト形式のみにすることも有効です。
また、メールソフトによってはメールを開かなくても内容が確認でき
るプレビュー機能が付いているものもあります。
このプレビュー機能を利用して感染するウイルスも確認されています。
・ダウンロードしたファイル
インターネットからファイルをダウンロードした場合は、使用する前
にウイルス検査を行いましょう。
また、悪意のあるサイトでは、参照しただけでウイルスに感染する事
もあります。
信頼度の低そうなサイトや怪しげなサイトは、ダウンロードだけでは
なく、アクセス自体も控えた方が確実です。
・外部記憶メディア(USBメモリー等)
現在、最も流行している感染経路です。
外部記憶メディアを使用する際は、その都度毎に検査を行う事を
心がけてください。
また、信頼のできるコンピュータ以外での使用を控えたり、使用する
相手毎に別の外部記憶メディアをする等、手間を惜しまずに予防する
必要があります。
ウイルスに感染してしまったら
どんなに予防策を講じていても、感染してしまうこともあります。
特に新種のウイルス等は、予防策の弱いところを狙って侵入して
きますので完璧に防ぐことはできません。
そこで、感染してしまった時の対応方法にも触れておきます。
1.ネットワークから切断する
ネットワークに接続されたままだと、感染が広がってしまいます。
まずはネットワークから切断して、2次感染を防いでください。
2.ウイルスを特定
ウイルスの駆除方法はウイルスごとに違いますので、感染したウイル
スの種類が判れば対応も簡単になります。
可能であれば、ウイルスを特定しましょう。
3.ウイルスの駆除
ウイルス対策ソフトをお使いの場合は、ウイルス対策ソフトを起動し、
ウイルス検索・駆除を行ってください
ウイルス対策ソフトをお使いでない場合は、ウイルスごとの駆除手順
に従ってウイルスを駆除して下さい。
4.ウイルス検査
最後にウイルスが本当に駆除できたかを検査してください。
ウイルスの駆除の確認が取れてはじめて、ウイルス駆除の完了です。
手順2〜3は、ある程度のコンピュータに関する知識がないと難しいかも
しれません。
あまり自信のない方は、感染したと思ったら詳しい人や購入したお店
に相談して下さい。
また、ウイルスにデータを破壊されても困らないように、必要なデータ
は日頃からこまめにバックアップしておくことをお勧めします。
コンピュータは便利な道具です。
反面、脆弱性を持ち、悪用されることも珍しくありません。
正しい知識を持って、有効にコンピュータを使いこなしてください。
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