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情報通信
ビジネスメールの基本マナー
税経管理第10部 部長 細美 忠彰
電子メールは、今ではすっかり私たちの生活に浸透し、最近では友達同士で
も、電話よりも電子メールを使って、連絡を取り合うことが多いようです。
ビジネスの世界でも、電子メールは多く使われています。今回は、仕事上で
の電子メールのマナーや注意すべき点について考えてみたいと思います。
1.件名
メールには内容がわかるような、適切な件名をつけましょう。これは受信
した人が届いたときに、すぐ読むかどうかの判断役立ちます。また、後で内
容を確認するときに探しやすくなります。
2.内容は簡潔に
1行は30〜35文字程度で、3~4行ごとに改行すると良いでしょう。空白行
を入れると、より読みやすくなります。不要な言葉は、できるだけ省いて、
簡潔な文章になるように心がけましょう。伝えたいことが多い場合は、箇条
書きにすると、すっきりします。
「明日」「明後日」という表現よりも「4月25日」「5月1日」といった
方が、後から見たときにわかりやすくなります。
ファイルを添付するときは、あらかじめ相手にその添付ファイルが見られ
る環境であることを確認して、添付ファイル付きのメールを送ることを知ら
せた方が良いでしょう。
半角のカタカナはもちろん、顔文字や機種依存文字は使わないようにしま
しょう。友達同士では楽しい顔文字も、ビジネスでは相手を不快にさせるこ
とにもなりかねません。
3.挨拶
ビジネスメールは「簡潔に」が基本ですが、最初に「**会社の**です。
いつもお世話になっております」という程度の挨拶は入れた方が、よいでし
ょう。またメールの最後に、会社名、所属、電話番号等の入った署名を入れ
るときは、5〜6行程度にまとめ、あまり長くなりすぎないように注意しま
しょう。
4.CCとBCC
「CC」と「BCC」の欄にアドレスを入力すると、1通のメールを複数
の人に、同時に配信することができます。「CC」は、受信者に他の宛先が
わかりますが「BCC」は受信者に他の宛先がわかりません。受信者に「こ
の人にも送っています」ということが、わかった方が良い場合は「CC」で
送って、特に知らせる必要がない場合は、「BCC」で送るのがよいでしょ
う。
5.電話との併用
電子メールは「聞き間違いを防ぐ」「相手の都合を気にせず送信でき、相
手も都合のいいときに読むことができる」等の利点がありますが、反面「相
手がメールチェックをするまでのタイムラグがある」「感情や言葉のニュア
ンスが伝わりにくい」という不利な点もあります。
文章だけでは、上手く伝えられない用件や、緊急の用件のときには、電話
を使った方がよいでしょう。またクレーム等で、感情的になっている相手に
は、直接会うか電話で応対し、メールを使うことはさけましょう。
6.了解メールを送る
電子メールは基本的には送信した人からは、相手がメールを読んだかどう
かの確認ができません。「**の件、了解いたしました」の一言だけでも、
必ず返信するようにしましょう。また返事の内容が、調べるのに時間がかか
る場合や、仕事が重なっていてすぐに返信できないときには、下記のように
簡単な返事を、先に出しておくとよいでしょう。
「**の件のメールを受け取りました。ご返事は**日の**時頃までに、
さしあげます。よろしくお願いします」
便利な電子メール、上手に使って、仕事に役立てていきたいものです。
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